Second Light
「ん。まあな。」
「別に、あの子にこだわんなくても、お前はモテるじゃん。」
否定はしない。
正直、自分でもモテる方だと自覚している。
「まあな。でも、あいつ面白ぇんだ。」
「あの子、美人なのにクールっつうか、誰とも話さないじゃん?
だから結構噂になってるんだよな。」
へぇ……噂ね…
「例えばどんなの?」
「あの子の笑顔、誰も見たことないんだってよ。
そこで付いたあだ名が『笑わない少女』。」
笑わない少女……か。
いいじゃん。
そういうのって、笑わせてみたくなる。
「やっぱ、あいつ面白ぇよ。」