Second Light



「目の前で死んだのに、動じないみくるが怖いと思った。」



ほら、やっぱり。



相馬もそう思っちゃうんでしょ?



ねえ……その言葉が痛いよ…




「でも、違ったじゃねぇか。」


「え……」



“違う”……?




「お前だって、俺のことを考えてくれてた。あそこであいつを見捨てなかったら、俺もお前も死んでた。

みくるの一瞬の判断が俺を生かしている。」



私を真っ直ぐ見つめる相馬の瞳に、恐怖はない。




「裏の世界が汚ぇことは、わかった。
それが、今のみくるのような行動をしなきゃいけねぇ理由も理解した。」



それで、あなたはどう思った?



怖いに決まってる。


こんな風にしか生きれない世界をーーー私を恐怖に感じたはず。




「だから、俺は怖くねぇよ。」




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