Second Light
《side みくる》
真夜中。
繁華街の路地裏に私は立っていた。
「---そう。頼んだ。」
黒い携帯電話を片手に、私はちらりと後ろを見る。
そこには、赤い血を飛び散らせて死んでいる男が横たわっていた。
私の黒の服には、よくよく目を凝らすと赤黒い血が付いている。
そして、携帯電話とは反対の手には、日本刀。
それにもまた、乾ききっていない血が付いている。
『ーー目撃者は?』
「ゼロ。」
『さすがケイさんですね。』
私は……裏の仕事をしている。