Second Light
私たち以外に誰もいない部屋に鳴り響く銃声。
「がぁっ?!」
松永の口から、嗚咽が漏れた。
「早くしろって言ってんだ。」
まだ煙を出している拳銃を構えたまま、あいは冷たく言い放つ。
私の拳銃からも煙が上がっている。
私とあいが撃った弾は、どちらも松永が拳銃を握っていた右腕に入った。
もう使い物にならない右手を抑え、松永は私たちを睨む。
「早くしろ」
「………少し離れた町の郊外に、もう使われていない工場がある。」
男は呻くように言葉を紡ぐ。
「そこで、ある男と組んで人体実験をしていた。
資料は、全部そこにある。」