Second Light
あいは男を睨んだ。
「ケイ、先に行って。私はやることがあるから。」
言われずとも、この先に興味はない。
すでに扉の外に出ていた私は、ドアノブを引いて、扉を閉めた。
この先は、もう組織に任さればいい。
松永影を殺すのも、あいがやるだろう。
私は後始末のチェックを終えると、そこに背を向け、屋敷を後にしたーー
全て片付いたんだと思った。
でも、
これはまだ……ほんの序章に過ぎなかったんだと、
私は思いもしなかったんだ。