Second Light
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ケイが出て行った組長の部屋。
あいは、松永影に拳銃を向けたまま問う。
「お前は他に何を知っているの?」
松永影は、さっきまでの威勢も消えて、押し黙っていた。
「松永……!」
どれだけ圧力をかけても、松永は一向に話そうとはしない。
「殺してください。」
「そんなことは聞いてないわ。」
松永は、諦めたように息を吐いた。
「俺たちはあの日、紅桜を殺そうとしました。」
紅桜………
それは、ケイの通り名。
だとしたら、“あの日” というので考えられる日は一日だけ。