Second Light



「何を言ってるの?」



疑問系で言ったはずのあいの口調。



それは、有無を言わさない冷徹な口調だった。




「この世界で、敗者には、死を選べる権利も無ければ、死に方を選ぶ権利も無いわ。」



そう言うと、あいは男の脇腹をナイフで切った。



「ぐっぅっ?!」




使えるのなら、ギリギリまで使わなくてはいけない。


そのうち、出血多量で死に至る。


その恐怖は、人の心に何をもたらすか。


恐怖を感じた人間は、とても弱い。




「さあ、教えなさい。
ーーー“あの日” のことについて。」




ケイが再び感情を失った、“あの日” について。




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