Second Light
男はコンセントに近付くと、そこに紙の束を置いた。
そして、準備しておいたガソリンを持っているガソリンにかける。
「これだけは消して置かないと。」
マッチに火を付け、紙の上に落とす。
途端に上がる炎。
みるみる燃え、紙のは炭となった。
「僕自身も早く退散しましょう。」
男はニヤリ、と意味深な笑みを溢す。
「あなたは、どれだけの真相に近付けますか?」
そう言い残し、男はコンセント付近全てに水をかけた。
今の行為で爆発しても、しなくても……
もうこの工場は必要ない。
ただ、より一層面白くなればいい、と。
男は工場に背を向けた。
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