Second Light
昨日、どうやら俺たち二人に同じメールが来たようだな。
「あれ?屋上に行かないのか?」
階段の途中で廊下に出た俺に、慎は呼びかけてくる。
「先、行ってろ。」
「あー……なるほどね。」
慎は、何かに納得すると二ヤけた顔を向けてくる。
………ウザい。
「ちゃんと、愛しの姫様に会いに行って来いよ?」
「……別に、みくるに会えるから何話そうかなんて考えてねぇよ。」
「やば!潤が乙女みたいなんだけど!」
慎はそのまま、笑いながら屋上へと階段を一気に駆け上がる。
「おいっ!!」
………別に、みくるに会いたいから教室行くわけじゃねぇし。