Second Light
ガラガラ……
教室の扉を開けると、クラス全員からの視線を感じる。
尊敬や憧れの視線もあれば、憎しみやうっとおしさ、欲の目も向けられる。
正直、あまり気持ちの良いものじゃねぇ。
それがウザくて来なかった教室に、今の俺は率先して行っているわけだが。
「みくる。」
「あ……おはよう。」
最近になると、みくるは自分から声をかけてくれる。
嬉しい進歩だ。
「……はよ。」
「うん。」
?!
みくるが笑った。
普段無表情なみくるが、ふにゃふにゃっと笑っている。
何が起きたんだ?