Second Light



「けど、悪ぃが今日は、行かせてもらう。こいつ、熱あるみてぇだ。」



「そうですか。」



林は、納得したのか、少し体を横にずらす。




「……んー?」



みくるは口出ししたいようだが、喋ろうとはしない。



こういう時、体力を使いたくないもんだしな。




「みくる、行くぞ。」



「いーやーだー!」



どこの子どもだよ……


いや、可愛いんだけどな?



でも、ここは俺も意地でも譲らねぇよ。




「……よっ………軽いな。」



「……う〜……嫌だぁー…」



俺は、意味のない抵抗を続けるみくるを、抱き上げた。



いわゆる姫抱っこというやつだ。



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