Second Light
私は、暗殺道具をしまったギターケースを背負うと、裏道を抜けるために一歩踏み出した。
本当なら、死体処理まで確認するべきなのだけれど…
うちのチームは優秀だから、見届けるまでもなく、既に人払いを済ませているだろう。
「ーーさて、帰るか。」
私は、表通りに姿を表す。
フードを深く被って、決して顔は見せない。
ふと、とある人物の顔が頭に浮かんだ。
相馬潤。
どれだけ突き放しても、何故か付きまとってくる。
正直、うざい。
本当なら、闇の人間が高校に行くわけがない。
だが、私が行きたくてボスに頼んで行かせてもらっている。