Second Light
《みくるside》
「ん………?」
穏やかな眠りから覚める。
意識が戻ると、体の怠さを急に感じた。
けど……こんなに安心して寝たのはいつ以来だろう?
常に気を張っていなければいけないから……。
周りを見渡せば、閉じられたカーテンと、モノクロで固められた最低限の家具。
見慣れた家具を見る限り、どうやら私の部屋らしい。
けれど、帰ってきた記憶が無い。
しかも、パジャマ姿でベッドに入ったなんて、そんなこと覚えているはずがない。
どうなってるんだろう?
まず……覚えていることといえば、誰かの安心する背中に抱きついたことくらい。
順に思い出す必要があるようだ。