Second Light



私が歩いて帰ったわけはないし……




「起きたのか?」



そんなことを考えているうちに聞こえた、もう聞き慣れた声。




「相馬……」


「熱は、もうねぇのか?」



そっか……


きっと相馬が連れてきてくれたのね。




「うん……無いと思うよ。
それよりも、よくここがわかったね?」



「お前が教えたようなもんだろ。」



私が?



熱のせいで警戒心が自然ととれていたのかもしれない。



まあ、なんにせよ、相馬なら……



「相馬なら」?



あれ……私どうして……?




「とりあえず、お粥作ったから食えよ。」



「あ、ありがとう……」



< 187 / 577 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop