Second Light
私が歩いて帰ったわけはないし……
「起きたのか?」
そんなことを考えているうちに聞こえた、もう聞き慣れた声。
「相馬……」
「熱は、もうねぇのか?」
そっか……
きっと相馬が連れてきてくれたのね。
「うん……無いと思うよ。
それよりも、よくここがわかったね?」
「お前が教えたようなもんだろ。」
私が?
熱のせいで警戒心が自然ととれていたのかもしれない。
まあ、なんにせよ、相馬なら……
「相馬なら」?
あれ……私どうして……?
「とりあえず、お粥作ったから食えよ。」
「あ、ありがとう……」