Second Light
「お前の家、何もねぇのな。
冷蔵庫の中も空だったし、焦った。」
確かに、ここ最近はろくに買い物も行ってないし、冷蔵庫の中は何もないだろう。
それなのにお粥が作れたってことは……
「相馬……ごめんレシート見せて…お金返すよ。」
相馬が買ってきてくれたに違いない。
「別にたかがこのくらい、構わねぇよ。」
「そういうわけには、いかない。」
「そんなこと言っても、俺は受けとらねぇよ。
それより、さっさと食べろ。冷めるぞ。」
「………わかった。ありがとう。」
ここは素直に好意を受け止めておこう。
いつか、この借りはまた返せばいいだけだしね。