Second Light
お粥を受け取り、それを口に運ぶ。
「………おいしい…」
自然と、そう呟いていた。
「泣くほどうめぇのか?」
相馬は笑いながら、私を優しく見つめた。
泣く?
そっと目尻を触ると、確かに頬が濡れている。
だって、仕方ない。
こんなにも温かい料理を食べたのも、
看病してもらったのも……
全部、全部久しぶりだから。
誰かが、側にいることを感じるのは……ずっと無かったの。
「相馬、ありがとう。」
嬉しくて……たまらなかった。
私は、そんな感情さえもずっと感じていなかった。
だから、ありがとう。