Second Light
俺様な少年
《side みくる》
「いい加減にしなさいよ!」
校舎裏というベタなシチュエーション。
そこで、ありきたりなパターンで私は女子に囲まれていたりする。
「ちょっと可愛いからって調子に乗りすぎ!」
「そうよ。潤様にも色目を使って!」
可愛くもないし、色目も使ってない。
勝手な妄想をして、勝手にキレている彼女たちに呆れてしまう。
「はぁ……」
「なにため息吐いてんのよ!」
「いい加減にしろっ!!」
目の前の女子が、私を殴ろうと、手を振り下ろした。
「ーーーー!」
反射的に避けて、手刀で首の後ろを軽く叩いた。
「あ……」
ドサっ