Second Light
「そういえば、家族いねぇの?」
「え?」
恋と気付いてしまえば、相馬を直視できなくなってしまう。
まさか、この短期間で……
信じたくない気持ちと、溢れ出しそうな気持ちの中にいた私は……
「家族、いねぇの?」
一瞬で現実に引き戻された。
「家族……。」
「話したくねぇならいいけどよ。」
相馬は私の様子から何かを察したのか、深く追求はしてこなかった。
家族……か。
そんなもの、いない。
そんなものの存在なんてーーーとうに忘れてしまった。
お粥は相変わらず美味しいのに……なぜか嬉しさより悲しさが勝った。