Second Light
崩れたココロ
「………みくるに会いてぇな。」
夏休みに入った。
期末テストは俺も慎も……みくるも余裕でクリアした。
順位は一桁入り。
そのため、普段サボりが多くても夏期講習は免除。
当然ながら、俺もみくるも学校に行っていなくて……
会う機会もない。
「会いてぇ……」
外にいた俺は家に帰ろうと、夜道を歩いている。
連絡先は交換しているが、みくるは当然遊ぶ暇はねぇようだ。
それに……俺も最近は忙しい。
けど、みくるについて一つ気になることがある。
あの日、みくるは “家族” という言葉に瞳の闇を濃くさせていた。