Second Light
何があったか知らねぇが、あの様子を見る限り……
今のみくるは脆い気がした。
好きだから会いたいし、
今のみくるを、あまり一人にさせたくない。
簡単に崩れそうで……怖い。
今の俺にとって、みくるを失うことが一番の恐怖だ。
「はぁ……」
明日もあれがあるし、急いで帰らねぇとな。
人のいない、繁華街の裏道に足を踏み入れる。
「っ?!」
途端に、匂った。
微かだが、俺の鼻に感じられた血の匂い。
死の気配がする。
どこか裏のやつがいるのか?
ーーいや、こんな気付かれやすいヘマをするはずが……