Second Light
そして、そのままみくるは縋る (すがる) ように、俺に抱きついた。
「みくる?」
「……怖い。自分が……昔の自分の敵になっている…」
みくるは、俺の胸に顔を埋め、必死に俺の背中に回した手に力を入れる。
何かが、あった。
そう直感した。
あのみくるがここまで、震えるなんてーー
「………大丈夫だ。俺が側にいてやる。
どこか移動しよう。」
ここだと話を聞かれる危険性も、見られる危険性もある。
「私と一緒に来てくれる……?」
「当たり前だろ。」
この状況で俺がお前を、置いて行くはずがねぇ。
「………私の家に行こう……。」
震えるみくるの手を握り、俺はみくるの家に向かった。