Second Light



ガチャ……



恐る恐るドアを開ければ、一層強くなる鉄っぽい独特の匂い。



そして……開けた瞬間に見えた、大量の赤い液体。




「え?…えっ?!」



焦って、慌てて走って中に入れば……目の当たりにする、両親の死体。



「いやあぁぁぁぁぁあああっ!!」




途端に無意識に漏れた、叫び声。



ランドセルを背負ったまま、近寄れば、足は血だらけになり、


ままとぱぱに触れば、手は真っ赤に染まる。



まだ殺されたばかりなのか、血は生温かく、両親の体も温かい。




「ままぁ!ぱぱぁ!!」


起き上がらない両親にすがった。




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