Second Light



まだ生きているかもしれないと、希望を抱き……


どんどん流れる血に絶望を感じた。




手が震え、目の前に映るのは赤色で……


あの光景は、今でも私の中から消えてはくれない。



きっと……これからも。






しばらくして、隣の家の人が私の泣き叫ぶ声で異変に気付き、警察に引き取られた。



そのまま数時間、警察署にいたはずなのに、その時の記憶はない。



意識を失っていたのかもしれないし、頭が真っ白になっていたのかもしれない。




そのあとは、警察から連絡をもらった母の妹夫婦を名乗る男女に引き取られた。



初めて会う2人の姿が最初は怖くて。



毎日、与えられた部屋の中に籠っていた。



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