Second Light
いつしか、笑うことも怒ることも悲しむことも喜びも忘れ。
気付いたら、両親が死んでから3年の月日が経っていた。
そして、小学4年生となった私は……その義父母に
捨てられた。
義父母に連れられてやってきた、大きなビル。
「少しここで待っていてね」
そう言い残して、彼らは姿を消した。
そして、そこに私だけを置き去りにした。
気が付けば、知らない黒スーツの男たちに連れられてボスの前に連れてこられた。
「良い目をしている。
その目をしていれば、この世界を生き残れるだろう」
友達も、親戚も、恋人もいない私。
いや、『いない』じゃない。
全部、全部……この世界に『奪われた』。