Second Light
気が付けば喚きもせずに裏の世界に入っていた。
この世界で幼い私でも、“慣れ” というのは怖いもので。
気付けば、裏世界に順応していた。
過去の私と同じ悲劇を、今度は『加害者』として躊躇いもなく行う。
殺人をしていることでさえ、感情を動かされなくなった。
手当たり次第の仕事をしていくうちに、幹部になり……
その頃には既に気付いていた。
私を孤独にするために、両親は殺されたんだと。
そして、もう一つ。
義父母は、この世界の人間で、私との繋がりは一切なかったんだと。
そうでもなければ、私がここに連れてこられる訳がない。
全て仕組まれたこと。