Second Light
★6
1人にしないで
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《みくるside》
話し終えた私は、握っている相馬の服に更に力を入れる。
今は、相馬と離れたくない。
今だけのわがままでかまわないから……
「みくる。」
相馬は、私を優しく呼ぶ。
相馬のこの声が好き。
私を優しく呼んでくれる、この声が……
でも、今は、何を言われるかわからなくて……少し怖いんだ。
相馬は私の話をどう思った?
どう言ってくれる?
「今まで、よく頑張ったな。」
それは予想外の言葉だった。
同情じゃなくて……励ましじゃなくて。
その言葉に涙が更に溢れる。
私はきっと……ずっとこの言葉が欲しかったんだ。