Second Light
こんな普通の遊びに憧れていたのは事実。
そっか……私のことを考えてくれたんだ。
「ありがとう、相馬」
「おう。」
それからは、相馬にリードしてもらいつつ、思いっきり楽しんだ。
私が、普通に過ごせなかった、この10年を埋めるように、
ただ純粋に楽しんだ。
それは、本当に幸せで。
まるで……これから起こる悲劇の代わりのようだった。
それから約2年後の未来。
賑やかな街中を歩く私の隣に
ーーーー彼はいない。
『あなたは今、私のことを思い出していますか?』