Second Light
CDの幹部が死んだ……しかも最近。
ということは、俺にもチャンスが来たか?
「潤……」
「大丈夫だ慎。俺は死なねぇよ。」
那津が死に、何故かその幹部も死んだ。
理由もきっかけもわからねぇが、幹部が死んだと考えた方が辻褄も合う。
ブブブ……ブブブ……
唐突に震えた、携帯。
「きた、な。」
俺の口の端は上がる。
ここまで準備してきた甲斐があるというものだ。
俺らの予想が正しければ……これで俺の…そして、胡桃の願いが叶う。
「気をつけろよ、潤。
ここまできたからには、もう元には戻れないぞ。」
「わかってるよ」