Second Light
ザッ
校舎裏の陰。
誰かの足音がする。
これだけ、気配を消せるのなら、只者ではない。
「よう。」
この雰囲気に似つかない声に、私は驚く。
まさか……こいつが…
「相馬潤………」
「フルネームで呼ぶのはやめろ。」
こんな奴が、自分の気配を操れるのか?
私は気を緩めないまま、彼を睨んだ。
「あのなぁ、そんなに睨むなよ。
あと殺気をしまえ。怖ぇよ。」
怖いと言いながらも、そんな様子はない。
こいつ……何者だ?
「勘違いすんなよ?」
訝しむ私の心を見抜いたようにソイツは言った。