Second Light
「確かに……蜂の言う通りだ。」
そこで話し出したのは、キングだ。
「確かに、この者は、表の上にいたやつだ。」
会場全体がキングに耳を傾けている。
「だが、その事実は抹消しようと思っている。言い出したのは、こいつ自身で、その覚悟を私は見た。
その覚悟に免じて、認めようと思った。」
自分の存在を表から消すということ?
それは、どれだけの覚悟が必要なのか、存在を消されたことが多い私たちにはわかる。
それもーー自分から言い出すなんて。
しかも相馬は、暴走族の世界でも、最強伝説を持つ男。
それを消すなんて……
確かにこれはキングにとって美味しい話になる。
なんて言ったって、最強と呼ばれる男を無償でこっちに引き込めるわけだから。