Second Light
「他に異論のあるやつは?」
ここまでの話を聞かされれば、蜂ももう何も言えないだろう。
悔しそうな歯ぎしりが隣から聞こえる。
今度こそ、沈黙が訪れる。
「それでは、これで終わる。」
「………先に行く。」
キングの声でお開きになると、私はすぐに立ち上がった。
「おい、ケイ?」
トラが何事かと、立ち上がる。
「先に幹部室に戻っている。
幹部準備もしておく。」
必要な事柄だけ伝えると、私は扉を出た。
相馬が……裏の世界に入った?
そんなバカな。
あいつだってわかっているはずだ。
見たはずだ。
この世界の悲しい現実を。