Second Light
「俺は、ただ昔ちょっとやんちゃしてただけ。」
ちょっと…?
いや、こんだけ気配を消せるのに「ちょっと」な訳がない。
「まあ、俺のことよりも、お前だよな。」
そう言われて、今の状況を思い出した。
きっとこいつは、ずっと私と彼女たちを見ていたに違いない。
「てめぇ何者だ?」
今までの相馬潤とは思えない。
人を動かせなくさせるような低い声。
人の心を見透かしたような瞳。
確信する。
こいつは、絶対にちょっとのレベルじゃない経験をしている。
「まあ、てめぇが黙るならこっちにもそれなりのやり方があるしな。」