Second Light
「はぁ……」
思わずため息が漏れる。
この状況、どう考えても波乱の予感しかしない。
「ーーーケイさん。」
バッ
ガチャ
後ろに振り向き、銃口を向ける。
こいつは、なぜこんなに気配を消せるんだ?
「蜂……!!」
「そんな物騒なものを向けないでくださいよ。」
まるでからかうかのような口調に、苛立ちが募る。
こいつ、本当は何者だ?
私が気配に気付けないなんて……
「Jさん、良いんですか?」
「そんなこと知るか。関わりはない。」
幸い、さっきの幹部任命式では、サングラスをかけて顔はわからなかった。