Second Light
「おはようございます、相馬くん」
「あ"?」
後ろの席から声をかけてきたのは、蜂……もとい林 千草だ。
いきなり今日に限って挨拶しやがって。
挑発してるんじゃねぇよ。
「…………。」
いつもの俺と変わらず、林のことは徹底的に無視する。
こいつと話したら、心がすぐに捻じ曲がりそうだ。
キーン コーン カーン コーン
「席に着け〜。出席取るぞ。」
担任の声が今日も変わらず、響く。
「……相馬。」
出席を取っている先生を尻目に、突然胡桃が話しかけてきた。
「なんだ?」
「これ。」
机と自分の体で隠すように何かを渡してきた。