Second Light
「相馬、どういうこと?」
それぞれ向かい合うソファーに座り、胡桃は怒っているようだ。
「どういうことも、なにもねぇよ。
胡桃を1人にしたくないから、俺は幹部になった。」
胡桃に相談をしなかったのは、悪かったと思っている。
だが、相談していたら反対したに違いねぇ。
これが最善策だと思ったんだ。
俺がしたいと思い、覚悟を決めて挑んだ。
こればかりは譲れねぇ。
「どうして……?」
「ん?」
「どうして、私なんかに……優しくしてくれるの?」
怒っていたかと思えば、その声音は今度は悲しそうになる。
『私 “なんか”』ってなんだよ。