Second Light
自分の価値を自分で勝手に下げるなよ……
それこそ『どうして?』だ。
どうして、お前は自分を大切にしないんだよ?
「胡桃。ふざけんなよ。」
俺の低い声に、胡桃はピクッと体を揺らす。
「俺がお前を相手にする理由なんて、わかりきってるだろ?!」
「わからないよ……わかんないよ!!
なんで、No1暴走族の総長の座を手に入れ、 “最強” とまで言われた相馬が私に構うのか……!
わかんないよ!!」
悲鳴のような胡桃の叫び。
胡桃は……なぜ自分をそこまで追い込んでいるんだ?
こいつの背負う闇ーーーでも、それに怯える必要は無い。
なら、何が理由だ?
「俺は最初に言ったじゃねぇか。」
あの日、何気なく口にした言葉を……胡桃は覚えているか?