Second Light
そんな私に彼は更に言葉を続けた。
「俺のこと、教えるなら条件が揃ったときだ。」
条件……?
普段なら興味ないのに、何故かその言葉の続きが気になった。
「みくる。」
静かに呼ばれたその言葉に、鼓動が不規則な音をたてる。
「俺のことを好きになれ。」
一瞬聞き間違いかと思った。
好きになれ……?
まさか交換条件にそんなことを言うなんて。
「馬鹿じゃない?
私があなたを好きになることなんて万に一つもあり得ない。」
「さあ?どうだろうな。」
相馬はニヤリと笑った。