Second Light
いずれにせよ依頼主だけじゃなく、こちら側としても気になることだ。
もともと不審な動きは、報告されていたしね。
「…………」
黙って歩くと、自分の足音だけが廊下に響くーーーーーはずだった。
『…………!』
『…………。』
キングの部屋からしばらく歩いて………ちょうど曲がり角が多くある所に至った。
そこから聞こえる、男女の話し声。
咄嗟に身を隠してしまうのは、職業のせいだろうか。
『…ん……こは!……たが来て………な…』
『そんな………わ…って……でも………必要な……!』
少し遠いせいか、よく聞こえない。
やっと聞こえる、文字をつなぎ合わせても情報が足りない。