Second Light
だから、救いたい。
1人で孤独に戦う少女を、俺は好きになったんだから。
「例え、親父が絡んでいようと、俺はここに残る。」
「なんで?あの人もここも……結局は同じ世界。」
何も知らねぇ愛は、俺を見つめる。
そんな目で見られても、今回は譲れねぇ。
「今の俺の生きる意味は、ケイを愛し救うことだ。」
「ケイ?!なんで……?!」
俺の一言に、愛は固まった。
「ケイ……ケイを愛し救う?…そんなこと……潤でも無理だよ。」
迷いもなく答える愛に、今度は俺が戸惑った。
「なぜ『無理』と言い切れる?」
「なぜって……」
愛は何かを懸命に迷っているようだ。