Second Light
「言えよ!!」
俺は荒々しい口調で愛の肩を強い力で揺さぶる。
「あの事件の被害者は……ケイなのよ!」
その途端、俺はピタリと止まった。
『あの事件』………。
それは、裏の世界でも大きな事件。
一人の少女を殺すために、多くの組織と人材が派遣された、事件。
「まさか………んなわけ、ない。」
あの事件。
俺が、直接関わっていたわけではない。
でも、詳細は、それなりに教えられている。
今年の3月。
とある街の郊外で、大規模な組織衝突と見せかけ、本当は一人の少女を殺すための事件が起きる。
黒幕は不明。