Second Light
くだらない。
愛だの恋だの。
そんなもの、意味がない。
「愛なんて、消えてしまう。」
脳裏に浮かぶのは、彼の顔。
「そんな不確かで儚いもの、私は信じない。」
そう言う私が、一番馬鹿なのかもしれない。
だって、そんな不確かで儚いものの温かさを、忘れられないのだから。
「私は、恋なんて二度としない。」
私はそう言うと、一瞬だけ相馬潤の後ろを見た。
そして、すぐ目を逸らしてその場を立ち去った。
『ミイ--』
脳裏に浮かぶのはーー…やっぱり彼の顔だった。