Second Light



「この事件で殺されるはずだった少女が……ケイなの。」



愛はポツリと言った。



まさか………胡桃が……




「それに、ケイはその少年とーー……いえ、やめておくわ。」



愛の瞳もまた、苦痛で歪んでいた。



愛も親父から聞かされ、事件の真相を知る一人。



親父は言っていた。


「あの時の俺は、取り返しのつかないことをした。
あの事件に関わったことは、俺の人生の一番の恥だ。」




愛は好きなんだ……胡桃のことが。



だけど、事件の真相を知っている人間でもある。



今まで、自分の中で奮闘しながら過ごしていたんだ。



そして、俺もこれからはそうなるんだ。



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