Second Light
わかっているんだ。
愛が俺に、自分と同じ状況になって欲しくないことくらい。
それが愛の “愛情” であることくらい。
「私はあなたが大切なの……お願い。」
「俺だって、愛が大切だ。
でも……胡桃が……!」
胡桃が、死んでしまうんじゃないか。
今、俺がいなくなったら、あの不安定な胡桃はどうなってしまう?
また空っぽになって生きるのか?
それを言葉に出すことはできなかった。
ただ、愛を抱きしめることしか出来なかった。
愛が泣いていたから。
俺と胡桃を思って泣いていたから。
ごめんな愛。
それでも、俺はここにいなくちゃならねぇんだ。