Second Light
《side 潤》
「ひえー……怖っ」
みくるが立ち去ると同時に、後ろから出てきたのは慎。
「しっかし、まさか俺たちに気付くとはね〜。」
確かに、みくるは俺だけではなく慎の存在に気が付いていた。
立ち去る直前に見てたしな。
「あんだけ気配を消してたのに気付かれたのは、ちょっとショックだな〜。」
軽い調子で言うものの、慎の表情は硬い。
たまたまここで授業をサボっていたら、女たちが現れた。
出来心のつもりが、変な展開になっちまったな。
「一体、あいつは何者だろうな。」
「調べてみるか?」
「いや……調べても無駄な気がする。」