Second Light
「私が勝手に勘違いしていただけ……なのかもしれない。」
一人で舞い上がってバカみたい。
本命はあいで、私はあいとの関係を隠すためのカモフラージュだったのかもしれない。
『よくわからないけど、想像はできる。
潤も自分のことを語る方じゃないから、不安になったら本人に直接聞きなよ。』
さすが、よくお互いのことがわかってる。
思い返せば、今まで、潤との関わりは全て受け身だった。
潤が追いかけてくれて、私が突き放したり、受け入れたり。
自分勝手だった………
「学校の屋上にいる。待ってる。」
それだけ言うと、電話を切る。
私はどうしたい?
どうしようと願っている?
雨が降り続ける中、私は一人で佇んでいた。
一歩も動こうと思わなかった。