Second Light
ギュゥッ
「なにやってんだ。風邪引くだろ」
温かなぬくもり。
私の肩から回された、力強い腕。
耳に感じた吐息と、体で感じる相手の鼓動。
「潤?」
「バカ。心配させんなよ。勝手に逃げたりすんな。」
ーーー潤だ。
私が盗み聞きしていたのも暴露てるし、この場所はナラが教えたのか。
「潤、どうして追いかけたの?
あいの所に行かなくて……いいの?」
行って欲しくないのに、尋ねてる私は阿呆だ。
「愛?なんであいつが出てくるんだよ。」
シラをきるつもりなのかな?
「潤は、あいが大切だって言ってたから。」
「なんだ、そのことか。」