Second Light
隣り合わせの死
《ーーーside》
「キン、どうするんだ?」
赤髪ウルフカットの男が、キンと呼ばれた少年に話しかけた。
「なんのことだ?」
キンは、ニヤリと意味深に笑った。
「あれが始まるんだろ?」
赤髪の男もニヤリと笑い返す。
彼らが手にしているのは、拳銃だ。
慣れ親しんだその道具を、彼らはまるでオモチャのように手で回す。
「俺は、あっち側としても動かなきゃいけないから、な。」
キンは、自分の金髪をくしゃりと握る。
彼の近くに置いてあるのは、大量のヘアスプレー缶。
それも全て黒色だ。
「いちいち染めたり、大変だね〜。」
そういう赤髪は、自分の愛用拳銃を器用に回している。