Second Light
「ヒュウガ、あいつはまだか?
遅れているぞ。」
「あのマイペース野郎に時間指定しても無駄なんだよ。」
赤髪ーーもとい、ヒュウガは、赤いスマホを取り出した。
「あ、出た。ねー、まだ?こっちは待ちくたびれてるんだが。
え?今起きた?てめぇ、お前のとこからここまで何分かかると思ってんだ。」
どうやら、電話の相手は、さきほど話していた “マイペース野郎” らしい。
しかも、その相手は遅刻どころか、寝坊していたそうだ。
「じゃあ現地集合でいいな?間に合えよ?今回は報酬でかいんだからさ。」
報酬。
一体、なんの話だろうか?
「あ"?道がわからねぇ??」
今にも噴火しそうなヒュウガは、困ったように助けをキンに求める。