Second Light
胡桃ほどじゃねぇが、俺も愛も素顔を見られることを避けている。
下手に素顔を見られ、相馬組の子どもだと疑われるのを避けるためだ。
「何者だと聞いている!!」
っち。
一々名乗らなきゃいけねぇのか、この世界は。
面倒だ。
「………。」
俺は名乗らず、そのまま走り出した。
まずは、雑魚の相手だ。
拳銃を2丁取り出し、構える。
来ている上着のあらゆる所に弾丸を大量に仕込んだ。
弾切れの心配もねぇ。
遠慮なく、ぶっ放す。
ダンダンダン……
キンキンキンッ
撃つ音と、空となった薬莢 (やっきょう) が落ちることでなる金属音。