Second Light
「そんじゃ、俺の用は終わったから帰るんで!」
「ちょっ?!、待っ!!」
俺が言い切る前に、そいつ等は倉庫の2階?のような所の奥へと消えた。
俺がいるところからじゃ、階段の位置は見えるものの……
無駄だろう。
ここから追っても間に合わない。
それに、私情を仕事に挟むものじゃねぇしな。
俺も戻って報告しなきゃいけねぇ。
「P-s か……」
俺は倉庫から足を踏み出した。
思えば、この仕事に、もう罪悪感の欠片も残らなくなった。
こうやって人は変わっていくのか……
こういう、少し気分が落ちた時に思い出すのは、いつだって滅多に見せねぇ胡桃の笑顔。
「後で、会いに行くか……」